ソファは、くつろぎの空間に欠かせない家具。
でも毎日使っているうちに、汚れやニオイが気になってくるものです。
お気に入りのソファを長く使っていただくために、定期的なお手入れをおすすめします。
目次
ソファの汚れや劣化の原因
ソファの汚れの原因は以下のものがあります。
- 汗や皮脂
- 食べこぼし・飲みこぼし
- 整髪料・化粧品など
- 髪の毛(皮脂などが付着)
- ホコリ(ダニの原因にも)
これらを放置しておくと、後に黒ずみやカビになってしまうこともあります。
適切なお手入れを定期的に行うことで、これらの原因を取り除くことがポイントです。
では、予め防ぐ方法、あまり手間をかけずにできるお手入れ方法について、ご紹介してまいります。
ソファのお手入れ方法
ファブリックソファの場合
ファブリック(布製)ソファは、温もりのある感触で人気があります。
しかし、繊維のすき間にホコリが入り込み、汚れやすいのがデメリット。
ご使用の前に「布用プロテクトスプレー」を全体に吹きかけておくと、付着を予防することができます。
普段のお手入れとして(少なくとも週に一度)は、クッション部の隙間をはじめ、表面全体のホコリを取り除くようにします。
<お手入れ方法>
- ソファ表面をやわらかいタオルで優しくたたく、又は適度に張りのある柔らかめのブラシで軽くかき出すようにブラッシングします。
- 掃除機の吸い口を「ブラシ」に替えて、表面のホコリを吸い取ります。
手早く済ませたい場合は粘着カーペットクリーナーでもかまいません。
▼シーズンごとのお手入れ
数ヶ月に一度はしっかりお手入れを。
汚れやすい分、お手入れもしやすいのがファブリックソファの特徴。
クッションを取り外せるタイプは、すべて外して掃除機でゴミやホコリを吸い取ります。
また、カバーリングタイプは取り外して洗濯することができ、汚れや皮脂を洗浄することができます。
お手入れ後は再び布用プロテクタースプレーを吹きかけて、キレイをキープしましょう。
▼うっかり飲み物や食べ物をこぼしてしまったら
放置すると染み付いてしまうのですぐ対処しましょう。
〇飲み物など- ぬるま湯で薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませ、軽く絞ります。
- 外側から中心に向かって円を描くように、表面を叩くように拭き取ります。
こするとシミや汚れが広がることがあるので、注意しましょう。 - ぬるま湯を含ませた布で洗剤を拭き取ります。
- 自然乾燥させます。
- こぼしたものをティッシュや柔らかい布ですくい取ります。
- きれいに拭き取ります。
※注意点
・ブラッシングの際に毛の硬いブラシを使って強くはらうと、布地を痛める恐れがありますのでご注意ください。
・塩素系漂白、酸素系漂白剤は使わないでください。
・洗濯やクリーニングする場合は洗濯表示に従ってください。
本革ソファの場合
本革ソファは高級感があり、使うほどに変化する風合いが楽しめる点で人気です。
それだけに、デリケートな素材ともいえます、長く愛用していただくためにもこまめなお手入れを。
本革ソファ専用の「プロテクトクリーム」をご使用の前に塗布していただき、さらに普段のお手入れとして、柔らかい布で優しく丁寧に乾拭きすることもお忘れなく。
日頃からホコリや汚れを取り除いておくことで、カビの予防にもなります。
▼シーズンごとのお手入れ
革は、油分を失うとヒビ割れ(角質化)が生じやすくなります。
3、4ヶ月に一度は革専用クリーナーで汚れを落とし、油分を補うプロテクトクリームを塗り込むお手入れをおすすめします。
<お手入れ方法>
- やわらかい布などでほこりを取り除きます。
- レザークリーナーで蓄積した汚れを拭き取り乾くまで待ちます。
- 専用のプロテクトクリームを塗ります。
- 全体を優しく乾拭きします。
定期的なお手入れで革本来の質感を長く保つことができ、本革ならでの味わいを楽しむことができます。
▼汚れてしまった場合
汚れを放置すると変色することもあるので、なるべく早いうちに専用クリーナーで拭き取ります。
<お手入れ方法>
- 柔らかい布にクリーナーを少量とって、汚れた部分を中心に拭き取ります。
- 汚れが落ちたら、乾いた布で乾拭きします。
※飲み物をこぼした場合は、まず水分を布で叩くように吸い取ってから、上記の方法で行ってください。
※注意点
・中性洗剤は使用しないでください。
・乾拭きの際は強くこすらないでください。
・クリーナーやクリームの使用は、事前に目立たない部分で試し、変色などがないことを確認してください。
・中性洗剤、ベンジン、シンナー、科学薬品のついた雑巾で拭かないでください。
・靴クリームを使わないでください。
フェイクレザーソファの場合
革のような質感でありながら、価格が手頃という点でフェイクレザーソファを選ぶ方も増えています。
フェイクレザーは水や汚れに強く、比較的扱いやすい反面チリやホコリがつきやすい素材。
普段のお手入れとして、本革と同様やわらかい布で乾拭きして取り除いてください。
▼シーズンごとのお手入れ
汚れにくい素材とはいえ、使うほどに手垢などで黒ずんでくるものです。
半年に一度程度は、本格的なお手入れがおすすめです。
<お手入れ方法>
- やわらかい布などでほこりを取り除きます。
- 中性洗剤をぬるま湯で薄め、やわらかい布を浸してかたく絞って拭き取ります。
- かたく絞った布で水拭きし、洗剤をしっかり拭き取ります。
- 最後に乾いた布で乾拭きし全体を乾燥させます。
フェイクレザーは、中性洗剤を使ったり水拭きしたりできる素材ではありますが、専用のクリーナーを使うと風合いをより長持ちさせることができます。
▼汚れてしまった場合のお手入れ
基本的に、汚れは「落ちやすい」素材ですが、飲み物や食べ物をこぼした場合は放置せず、布やタオルで拭き取ってください。
汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた洗剤水または専用クリーナーをやわらかい布につけて拭き取ります。
汚れが落ちたら水拭きをし、最後に乾いた布で乾拭きをします。
汚れがつきにくから…と安心しがちですが、汚れた場合は放置せず、素早く対処してください。
※注意点
・ベンジン、シンナー等の揮発性有機溶剤で拭かないでください。
・丸洗いはしないでください。
・熱風での乾燥はしないでください。
まとめ
日々気持ちよく使っていただきたいソファ。
素材の違いによってお手入れの方法も異なることを知っていただけたでしょうか。
長くご愛用いただくためにも正しいお手入れを続けてください。
お手入れについてご質問などあれば、お気軽にお問い合わせください。